突然港に着いた船から、花束を持った一団が住職と思(オボ)しき人物と下りてきたものだから、そこにいた取材班がすぐに近づいて来た。
「すみません、ちょっといいですか?」
「すみません、こちらにはどういったご用件で?」
一斉に声をかけられるが、四人は手でそれを制しながら、無言のまま建物の横に回ろうと歩を進める。
もちろんマスコミの人間はそれについてきた。
沖神は小さな部落だし、誰も住んでいないのだから、三日もたてば取材対象がなくなるのだろう。
それは分かるけれど、大好きな母と、彼氏と、そして親友が死んでいるのだ。
花束を持ってお坊さんと一緒にくれば、どういったご用件かなんて、聞かなくても分かるだろうに。
早紀はムッとして、ついて来るマスコミの人間たちを睨みつける。
「いい加減にしてください」
泰博が手で制しながら冷たく言い放った。
「そんなことおっしゃらずに、ここで起きた事件の身内の方ですよね?」
そんな父娘の気持ちなどお構いなしに、少しでも面白おかしいネタが欲しいマスコミの人間はしつこく質問を浴びせる。
少し足早に建物の裏手を目指して、美春の先導で先へと進む。
カメラはハイエナのように、最後尾を歩く早紀の姿を追った。
「すみません、ちょっといいですか?」
「すみません、こちらにはどういったご用件で?」
一斉に声をかけられるが、四人は手でそれを制しながら、無言のまま建物の横に回ろうと歩を進める。
もちろんマスコミの人間はそれについてきた。
沖神は小さな部落だし、誰も住んでいないのだから、三日もたてば取材対象がなくなるのだろう。
それは分かるけれど、大好きな母と、彼氏と、そして親友が死んでいるのだ。
花束を持ってお坊さんと一緒にくれば、どういったご用件かなんて、聞かなくても分かるだろうに。
早紀はムッとして、ついて来るマスコミの人間たちを睨みつける。
「いい加減にしてください」
泰博が手で制しながら冷たく言い放った。
「そんなことおっしゃらずに、ここで起きた事件の身内の方ですよね?」
そんな父娘の気持ちなどお構いなしに、少しでも面白おかしいネタが欲しいマスコミの人間はしつこく質問を浴びせる。
少し足早に建物の裏手を目指して、美春の先導で先へと進む。
カメラはハイエナのように、最後尾を歩く早紀の姿を追った。


