呪島~ノロイジマ~

「ほんならワシ、ここで待ちょうるけぇ」


沖神港につくと、健作は美春に声をかけた。



「ケンさん、有り難うね」


美春が頭を下げると、それに合わせて早紀と泰博も会釈をする。



早紀は再び、保養所の前に立った。



あの時は、楽しかった。


みんながいて……。


夜には祐次と……。


祐次……祐次……。


思わず涙がこみ上げてくる。



「行きましょう」


美春が先頭で歩き始めた。