「とりあえず船で送ってもらえるように頼んでみるから、港の漁協に行ってみましょう」
美春に言われて、早紀と泰博は頷いた。
漁協には数人の人間がいたが、花束を抱えた見知らぬ父娘を見て、全員が訝(イブカ)しげに見る。
美春が過去にこの島にいた鶴峰彰子の夫とその娘であることを告げると、
全員が一様に安堵の顔をして、「この度はご愁傷様でした」と頭を下げた。
「ケンさんお願いがあるんじゃけど」
美春が一番近くに座っている初老の男に声をかける。
「なんじゃ?」
ケンさんと呼ばれた男が聞き返した。
「本土から住職さんが来るんじゃけど、この二人と一緒に彰子ちゃんが亡くなった沖神に、お花供えに行きたいんよ」
「ふ〜〜ん」
「船で送ってくれんじゃろうか?」
「船で……? まぁ、ええよ」
何があろうと行きたくない沖神港ではあるけれど、今は警察官もマスコミも上陸しているから大丈夫であろう。
健作はそう思って承諾した。
美春に言われて、早紀と泰博は頷いた。
漁協には数人の人間がいたが、花束を抱えた見知らぬ父娘を見て、全員が訝(イブカ)しげに見る。
美春が過去にこの島にいた鶴峰彰子の夫とその娘であることを告げると、
全員が一様に安堵の顔をして、「この度はご愁傷様でした」と頭を下げた。
「ケンさんお願いがあるんじゃけど」
美春が一番近くに座っている初老の男に声をかける。
「なんじゃ?」
ケンさんと呼ばれた男が聞き返した。
「本土から住職さんが来るんじゃけど、この二人と一緒に彰子ちゃんが亡くなった沖神に、お花供えに行きたいんよ」
「ふ〜〜ん」
「船で送ってくれんじゃろうか?」
「船で……? まぁ、ええよ」
何があろうと行きたくない沖神港ではあるけれど、今は警察官もマスコミも上陸しているから大丈夫であろう。
健作はそう思って承諾した。


