呪島~ノロイジマ~

翌日、早紀は病院のベットの上で目を覚ました。


「早紀!」


声をかけられてその顔を見る。


早紀の父、泰博が心配そうに見つめていた。


「お父さん……?」


「よかった……」



「良かったって……何で?」


「何でってオマエ……昨日警察から電話があって、慌てて飛んで来たんだぞ。

頭に大怪我してるって言うから、死んじゃったらどうしようかって……」



「ああ……そうか」


早紀はまだスッキリしない頭で納得した。


「それに……お母さんも見つからないし」


「え? お母さんが……? 何で?」



「それが……オマエのところに行くっていう書置きがあったんだけど……」


父の顔が曇ったのを、早紀は見逃さなかった。