呪島~ノロイジマ~

「ねぇ由希ちゃん。何して遊ぶ?」


「う~~~んとねぇ隠れんぼ」



「隠れんぼかぁ~」


「ダメ?」


「ううん。いいよ」


彰子は笑顔で言った。



「じゃあじゃんけんしよう」


「うん」


彰子がパーを出し、見ている映像の由希子がグーを出す。


「じゃあ最初は私が隠れるけん」


彰子が言って、由希子が数を数え始めた。



「もういいかい?」


「…………」


返事がない。


普通隠れんぼといえば、「もういいかい?」の問いに「まぁだだよ」と返すものである。


ところが一向に彰子の「まぁだだよ」も「もういいよ」も帰ってこない。


初めて家に来た子と、住んでいる子。

どう考えても彰子のほうが有利な上に、問いかけに対して返事もしないなんて……。


彰子は映像を見ながら、幼い日の自分のズルさに少し呆れた。