呪島~ノロイジマ~

「ママ」


「ごめねぇ」

彰子の目から涙がこぼれた。



「育ててあげられなくてごめんなさい。本当にごめんなさい。

言い訳になるけど、私とお兄ちゃんは育ててあげたかったのよ」


彰子は泣きながら娘の霊に謝った。



「彰ちゃんどういうこと?」


美春が彰子に聞いた。



「あの頃……ずっとお父さんが入院してて、お母さんも付き添いでいなかったから、

いつもお兄ちゃんと二人きりだったの……。

そして……いつしか私とお兄ちゃんは愛し合うようになって、そして私は妊娠したの」


彰子は誰にということなく、話し始めた。


「お父さんが退院して帰ってきたとき、すでに子供を堕ろせる状態は過ぎていて、私はすでに臨月だった」



「そんな……全然気がつかなかったよ。私……」


「産まれたばかりの子供をお父さんが殺して、そしてここに埋めてお墓を作った……」


「彰ちゃん……そんなことが……」


中学生のとき、親友の異変にまったく気がついてやれなかった。

そんなことが……そんなつらいことがあったのに……。

美春は胸が熱くなった。