「ねぇ誰かライター持ってないかな?」


みんなのもとに輝之が駆け寄ってきた。



「ああ……俺たち一応まだ未成年なんで、誰もタバコを吸わないんですよね」


祐次が答える。



「ああ……だよね」


「どうしたんです?」



「いやぁそれが……炭に火を熾(オコ)そうと思ったんだけど、持ってきてたライターが、ガス切れでさぁ」


輝之は顔をしかめた。