呪島~ノロイジマ~

貴志はそのまま家の中に上がった。


美春と彰子もそれに続く。



「おい……」


貴志はそこに転がっている物体を見て唖然とした。



彰子と美春は思わず抱き合う。



大輔だった……。



「だ、だ、大輔……」



信じられなかった。

イヤ……信じることなど出来るはずもなかった。



大輔は茂行と二人で船で出かけたはずなのだ。


なぜその大輔が、こんなところで冷たくなっているのか……。


頭の中を過去の映像がぐるぐる回る。


幼い頃からずっと仲の良かった親友が、たった一人こんなところで冷たくなっているのだ。


子供の頃の大輔。中学生の頃の大輔。

ことあるごとに呼び出され、漁師でもないのに何度漁に連れ出されただろう。


いつも元気で明るい男が……


「ぅっ、ぅっ、ぅっ……」


貴志の目から涙が溢れた。