呪島~ノロイジマ~

「それにしても、ちょっとひでぇ(ヒドイ)と思わんか?」



「えっ?」


突然貴志が話に入ってきた。


「病院のヤツじゃ、こんなとこに死体を下ろしてさっさと帰りやがってから」



「本当ですね」


「常識がねぇ(ナイ)にもほどがあろうがな」



「ええ、そうですね」


彰子は相槌を打つことしか出来なかった。



「島のもん(モノ)も連絡とれりゃーせんから迎えにこんし……

何でみんな携帯が繋がらんのならぁ」


貴志は手に持った携帯電話を恨めしそうに見る。



「えっ!? 私も娘に繋がらんのじゃけど」


彰子も同調した。



「何かオカシイんじゃ今日」


その時……








「あっ! アンタあれ!」

美春が大声をあげて指を差す。


貴志が振り向いた先に船の明かりが見えた。