呪島~ノロイジマ~

「ところで美春、これは……?」


「うん。お義父さんなんよ」


「えっ!?」



「今日……島で幽霊騒ぎがあってな、うちの店に来たお客さんが、

沖神の幽霊連れて来たいうて……」


「沖神の幽霊……って、まさか……」



「うん。竜太郎さんに憑りついて殺した。女の子の幽霊」


「そんな……」



「今もおるんよ。沖神には」


彰子は黙った。



「あの頃は小さい女の子じゃったのに……今は大人になっとるんよ。

お義父さんはその幽霊を見て心臓麻痺で……」


美春は目を伏せる。



(私のせいだ……)


今も成仏出来ず、成長を続ける幽霊……

私の娘。



私が逃げ出したせいで、今も島のみんなに迷惑をかけている……。


彰子は胸が苦しくなった。