呪島~ノロイジマ~

二人は恐怖を打ち消すように、夢中で互いを求め合った。


もちろんここはダイニング。いつ誰が帰って来るかも分からないのだから、これ以上のことは出来ない。


敦也は美絵の口から唇を離した。






視界の片隅に女が……。




ハッとして顔を上げる。





誰もいなかった。



「どうかしたの?」


「えっ? いや、何でもないよ。それより飯作らないか?」


「ぇっ……ああ、うん。そうね」



「でも頭痛くないか?」


「うん。大丈夫」


「無理はすんなよ」


「うん。有り難う」


美絵は笑顔で言うと身体を起こした。