呪島~ノロイジマ~

健介は両手を前に出し、ゾンビのようにこちらに歩いてくる。


「嫌っ!」


瞳はすぐに取って返し、今来た道を下った。



すぐに海岸に出ると左右を見回す。




正面は海。


右手は大きな岩山で登れそうにない。


左には地面に埋まっている由梨と……もう一人男の姿があった。



どのみちこっちにしか逃げられない。


瞳は由梨のいるほうに向かって走った。



走りだしてすぐに、由梨の隣にいる男が誰なのかが分かった。


そして……呆然とその場に崩れおちる。



半分潰れた顔で血だらけの男。









輝之だった……。



瞳は気が狂いそうだった。


なぜ輝之が……?

何でこんなことに……?




血だらけの輝之の顔……。



「遊ぼ」


いつの間にかすぐ後ろに女がいた。