呪島~ノロイジマ~

瞳は振り向いて……



気を失いそうになった。



地面から出ていたのは手首だけだったのに、今は女の上半身が出ていたのだ。



その女は瞳の良く知っている人物だった。



「由梨……」


顔中土だらけで、口の中から土を吐いている。


白目をむいた青紫色の顔は、もはやこの世のものではなかった。



「嫌ぁああ~~~~~由梨、何で? 何でなのよ~~~」



瞳の問いに、由梨は答えてくれなかった。


視線は上のほうで、すでに何かを見ているとは思えない。


苦しそうに歪めた顔。


「嫌ぁあああああああ」


瞳は大きな声で叫ぶと、もう一度力を込めて足をバタつかせた。