呪島~ノロイジマ~

もう一方の道が正解だったのだろうか?


瞳は今来た道を引き返すことにした。



「え?」


山のほうに振り返る途中。



何かが視界に入ったのだ。


もう一度そっちを見る。


砂浜の一番先の大きな岩の手前で、斜面の茂みに向かって誰かが入っていく姿が一瞬だけ見えた。



「輝之!」


瞳は大声で叫んでその人影を追う。




夢中で走っていた瞳は、何かにつまずいて思い切り転んだ。



「痛ぁーい」


顔を歪めて起き上がろうとして、瞳は違和感を覚えた。



ふと自分の足を見る。






砂浜から出た青白い手首が、自分の足首をつかんでいた。