呪島~ノロイジマ~

ようやく大きな木が倒れて道を塞いでいる場所まで来た。


この辺りは方角的に言うと北東になるので、昼間でも薄暗い。


ましてやもうすぐ日が暮れる。



急に不安が襲ってきた。


何の装備も持っていないし、万が一遭難でもしたら、

こんな薄着では凍死だってしかねない。



持って来た荷物の中に、羽織る物はあるけれど、取りに帰っていたら確実に日が暮れてしまう。



「輝之ーーー! 早紀ーーー!」


大声で叫んでみても、返事は返って来なかった。