呪島~ノロイジマ~

瞳は苛立ちながら少し先を歩く大輔の背中を追った。


なだらかではあるが、本日二度目の山道越えである。

普段からあまり運動をしていないから正直きつい。


それでも、それ以上に輝之のことが心配なのだ。




それにしても……

全然思い通りに物事が進んで行かない。


なぜみんな自分の思った通りに動いてくれないのか。

先を行く大輔にも腹がたつし、頭が痛くて動けないくせに一人でいるのは怖いと言う美絵にも、そして美絵の方が大事だと言って、輝之を見殺しにしようとする敦也にも腹がたった。



振り向くと楽しそうに笑いあう二人の姿。


こんな状況で何がそんなに楽しいのか!?


瞳は本気でムカついていた。