呪島~ノロイジマ~

「金森さん立てれる?」


敦也は美絵の身体を抱えるように起こしてやる。


「うん。有り難う」


言いながら美絵は敦也のほうに体重を預けた。



「あの……」


「ん? どうしたの金森さん」



「それ……」


「え?」


「それなんだけど」


「それ?」


「名前」


「名前?」



「うん。祐次くんや健介くんみたいに、下の名前で呼んで欲しい……」




「えっ、あっ……うん。分かった」


「呼んで」


「今?」


「うん」


美絵は敦也の目をジッと見つめた。