大輔が出て行くのに合わせて三人も勝手口から外に出た。


すでに太陽は傾き、もう何十分もしないうちに暗くなってしまうだろう。



大輔の言うとおり、この時間から山に入るのがどれだけ危険なことか、三人は重々承知している。



それでも迷っている仲間を放っておけるはずなどない。



ただ……気になるのは、美絵と共にここに残った三人の行方である。


なぜ三人はいないのだろう……?


不安な気持ちを抱いたまま、三人は大輔の後を追うように峠道を登った。