呪島~ノロイジマ~

千秋は走った。


必死で走った。


五十歳を過ぎた身体は、すぐに息切れを起こす。


それでも止まるわけには行かない。




「待って!」



背後から若い女の声が聞こえた。



――見つかった!



待てと言われて待てるわけがない。千秋は息苦しさを必死で堪えて、全力で逃げ続けた。