呪島~ノロイジマ~

洗濯物を取り込み終わって、ふと山のほうに目をやる。




千秋の全身に悪寒が走った。


アノ女が山を下ってくる。




千秋は慌てて家に入ると窓という窓に鍵をかけてカーテンでふさいだ。



全ての窓に施錠した瞬間、玄関先で女の声がした。



千秋は咄嗟にキッチンに隠れると、息を殺して様子を窺う。



ドンドンと扉を叩く音が大きくなるのに合わせて、千秋の鼓動も大きくなっていく。



何も出来なかった。ただ息を殺して震えていることしか……。