呪島~ノロイジマ~

祐次はうずくまったまま、両方の指で地面を掴んでいた。


斜面の上から早紀の声が聞こえる。


でも、恐怖のあまり返事ができなかった……。というより、身構えていたのだ。



恐る恐るゆっくりゆっくり周囲に目をやる。



右……






右後ろ……いない。






前……





左……




左後ろ……


こっちにもいない。


祐次は恐る恐る立ち上がると、ぐるりと一周回ってみた。






女の霊はどこにもいなかった。