呪島~ノロイジマ~

「ここよ!」


早紀が輝之が滑り落ちた斜面を指差す。



「テルさぁあああああああん」


祐次が斜面の下に向かって声をかけた。



しかし……


輝之からの返事が無い。


二人は目と目を合わせる。



「何で?」

早紀が首をかしげた。



「とりあえず行ってみようか」


祐次はロープの先を丈夫そうな木に巻きつけると、反対側を斜面の下に向かって放り投げる。


「気をつけてね」


「ああ、とりあえずどんな状況か見てくるから、

もし一人でダメだと思ったら、健介が来るか、ザッキーが帰ってくるのを待とう」



「うん」



祐次はロープを掴みながら、滑る足元に注意しながら少しずつ降りていった。