呪島~ノロイジマ~

入り口のドアに向かって小走りに駆け寄る。


ドアのハンドルレバーに手を掛けようとして、一瞬躊躇した。



ホラー映画だとこういう時、開けたドアの向こうに、幽霊が立っているものなのだ。


美絵はドキドキしながらゆっくりとドアを引いた。
















外の風が流れ込んでくる。




――誰もいない。









「おーーーーい!」



階下から敦也の声が聞こえた。


美絵は嬉しくて、大声で敦也の名前を呼びながら、廊下に出ようとしたのだが、そこでまた、頭の奥に痛みが走り、そのままその場に崩れ落ちた。