呪島~ノロイジマ~

「よし、じゃあ山を越えて帰った子らぁが、無事に帰って来とるか捜しにいこうか」


大輔が敦也に言った。



「はい」


敦也と瞳は相次いで船を降りると、待ちきれないように、瞳が建物に向かって駆け出した。



「ダイちゃん、ほんまに行くんか?」


茂行が不安げな顔で聞く。


「まぁ、無事に帰っとりゃあそれでええし、シゲ……一応すぐに出れるように、エンジンはかけとってくれ」


「分かった。気ぃつけてな」



「おお」


大輔はゴクリと生唾を飲み込むと、瞳と敦也の後を追って建物に向かって歩き始めた。