呪島~ノロイジマ~

健介の目に、我が目を疑う物が映った。



ただ……土砂の山を登ろうと勢いをつけていた為、そのまま通り過ぎてしまった。



(今のは……?)



健介にはさっきのが、人の手に見えたのだ。


勢いで土砂の山の中腹まで登っていた健介は、一瞬止まって振り返った。



土の中から、手首より上が突き出ている。



健介はすぐにそれが愛する由梨の手だと分かった。