呪島~ノロイジマ~

少し奥まではかすかに見えた。


その先は真っ暗である。



その中にボンヤリと浮かぶ由梨らしき人物の影。




健介は悩んだ。



そもそも今のが由梨なら、返事をして然るべきである。



しかし……



保養所の中もすべて捜したし、他に怪しいところもない。



虎穴に入らずんば虎子を得ず。



突然健介の脳裏に、この言葉が浮かんだ。