呪島~ノロイジマ~

「話しは粗方聞いたわ」


大輔が二人の側まで来ると、敦也に向かって言った。



「何があったんですか?」



「そうか……オマエらぁ知らんのかぁ」



「はい。ライターを買いに行くって船で出たきり、いつまで経っても帰ってこないので、事故でもしてるのかと思って山を越えて様子を見にきたんです」



「そうか……」


「そしたらグランドにドクターヘリが停まってるのが見えて……」



「そうじゃったんか……わしもつい今しがた帰って来たばぁじゃけぇ、

全然知らなんだんじゃけど、何かの~オマエらのツレが、沖神の幽霊を連れて来たらしいんじゃ」



「沖神の幽霊……?」


「おおそうじゃ。オマエらぁが泊まりに来とる施設がある辺りを、

沖神地区って言うんじゃけど、あそこらぁには恐ろしい幽霊がおるんよ」



「は……はぁ……」


余りにも突拍子がない話。



敦也は男の真剣な顔を呆気にとられて見つめた。