呪島~ノロイジマ~

「ん? オマエ知っとるんか?」


瞳の表情を読み取った大輔が聞いた。



「彼氏の……」


「えっ……ほんなら、オマエらのか?」



「本当に誰も乗ってませんでしたか!?」


瞳が大輔の目を睨みながら大きな声で聞く。



「おっ……おお……曳航して帰ってきとるけぇ」


勢いに押されて、大輔はどもりながら港を指差した。



「おい、ちょっと!」


指差したと同時に瞳が駆け出して、慌てて敦也も後を追う。



「いったい何があったんなら?」


大輔は港に向かって走る二人の背中を見ながら呟いた。