呪島~ノロイジマ~

「おい! 今ヘリで運ばれたんは誰ならぁ」



その声にみんなが一斉に振り向いた。


「おおダイちゃん、遅かったのー。今帰って来たんか?」


敦也に詰め寄っていた男が言った。



「おーそれがのぅ、見慣れん船がロープを垂らしたまま沖におったけぇ、

オカシイ思うて寄ったら誰も乗っとらんかったんじゃ」



「それどんな船でした!?」

瞳が大きな声で聞く。



「おっ!? いや……白いプレジャーボートで、マークなんちゃら言うて書いとった」



――輝之の船だ……。


瞳はそう確信した。