呪島~ノロイジマ~

「早紀……そこから右のほうに、人が笑ってる顔のように見える大きな岩が見えない?」



『えっ……あっ、ある!』



「そこを目指して歩きなさい。その岩まで出れば、下にくだる道があるから」



『え? 何でお母さん知ってるの?』




「それは……帰ったら、あなたが東京に帰ってきたら話すわ」



『え?』



「とにかく今は、その岩を目指しなさい。すぐにまた電話をかけるから」


『うん。分かった……でも、もう出ないかなぁ……』



早紀の声が沈んだ。