呪島~ノロイジマ~

「ちょっと由梨! いい加減にして!」


瞳が声を荒げたので、由梨は「はぁ~い」と返事をした。


車はそのまま走り出し、いったん瞳の家へと向かう。



10分ほど走ると、瞳の家へと着いた。




「確かに……普通の家だね」


着いた途端、瞳の家を見た由梨が、失礼なことを言った。


「だからそう言ったでしょ。とりあえず上がってよ」


瞳は苦笑しながら声をかける。



「じゃあお邪魔します」


この中で一番良心的な美絵が、由梨が口を開く前に大声で言った。



「あら早紀ちゃん久しぶり、綺麗になったわね」


家の中に入るなり、瞳の母麗子に声をかけられ、早紀は笑顔で会釈をした。



「そりゃあ~おばさん、早紀はあの頃と違って、今は大人のオン」
「由梨ぃいいいい」
「ちょっと由梨!」


早紀と美絵が、先を察して大声で制する。



「あははは。変わってないわねぇ、みんな」


麗子は嬉しそうに笑った。