呪島~ノロイジマ~

「とにかく運ぼうよ」


由梨に言われて、健介は美絵の身体を担ごうとする。



「おい祐次! ボケっとしてないで手伝ってくれ」



「あっ、ああ、分かった」


祐次は返事をすると、すぐに美絵の身体を抱えて、健介に背負わせてやった。



「とにかく二階の寝室に運びましょうよ」


「ああ分かった」


健介を先頭に階段を目指す。




『クスクスクス』



一番後ろを歩く祐次のすぐ後ろで、ハッキリと笑い声が聞こえた。



(何だよ……?)






慌てて祐次が振り向いたが、そこには誰もいなかった。