呪島~ノロイジマ~

「あなたは心配じゃないの?」


瞳が祐次の目を見つめて聞いた。



「いや……」



「早紀は彼女なんでしょ?」



「そうだけど……」


「その彼女が一時間以上帰って来なくて、連絡も取れないのに!」


瞳は大きな声を出した。



「いや……でも、よくあることだし……」


「あのねぇー。ここは東京じゃないのよ。

何にもない島で一時間も音信不通なんだよ?」



「それは……」


正直祐次はそこまで深く考えていなかった。



いつも四六時中、早紀と行動をともにしているわけでもないし、

あまりにも釣れる魚に夢中になって、時間が過ぎていることなど忘れていたのだ。