お前のすべてを愛してやる【完】

「ほら、行くぞ」



「頼む!!私には妻も子供もいるんだ…!!」



「だったら最初からやるな」



「……っ。頼むよ…」



二人の会話を後ろから聞いていた。



やっぱり奥さんと子供がいたんだ。



けれど、そんなことはお構いなしに彼はおっさんの腕を掴み歩き続けた。



そんなおっさんを少し可哀想と思ってしまった。



わたしは被害者なのに…。