お前のすべてを愛してやる【完】

ど、どうしよう…。



まさか自分が痴漢に遭うなんて思ってもみなかった。



いや、でもこれはただ当たっているだけなのかも…。



自分はずっと外見のことでイジメられてきた。



だから痴漢もするなら可愛い子に決まってる。



亜矢乃はそう思うほうが強く、その手が離れてくれることだけを祈った。



だが、抵抗しない亜矢乃にその手はどんどんエスカレートしていった。



ゆっくりとスカートが上がり、太腿を撫でる。



「……っ」



うそ…本当に痴漢…。



ここまできて、ようやく痴漢だと気付いたがその手は止まらない。