「亜矢乃、気を付けてね!電車に乗り遅れないように!!」



「分かってるってば。子供じゃないんだから」



「なに言ってるの!あなたは、わたしの子供よ!」



「はいはい」



亜矢乃は高校生になった。



髪もショートにバッサリ切った。



嫌だった受験も自宅から一時間ほどかかる私立校に入っても良いなら行くという条件で受験することにし、見事受かった。



(条件って…お金は出してもらうんだけど…)



私立はお金がかかるということは分かっていた。



ただ、誰もいないような高校。



先生に聞いて情報を得た。