「お母さん、かゆいよぉ…」



亜矢乃は口を開けばこの言葉ばかり。



「ごめんねぇ、痒いねぇ…」



美和は暇さえあれば少しでも痒みが和らぐように、亜矢乃の痒いところを擦り続けた。