お前のすべてを愛してやる【完】

「なにしに来たの。オレより中村の傍にいれば?」


「やだっ」


そんな冷たい目で見ないで…。


オレより、なんて言わないで…。


亜矢乃が俯くと、衣月の手が伸びてきて腕を軽く掴んだかと思うと、そのままフェンスにユックリと押しつけた。


それに驚き顔を上げると、衣月の顔が目の前にあり、慌てて俯こうとするも、衣月の手によって俯くこともできず、見つめ合う形となった。


「亜矢乃、あいつとしゃべりすぎ」


「ご、ごめんなさい…」


「勉強なら、オレが教える」


「でも衣月くん、」