お前のすべてを愛してやる【完】

「亜矢乃、ちょっと来い」


中村にわからないところを聞こうと英語の教科書を出した時、衣月にグッと引っ張られた。


「え、でも。もう授業始まるし、わたし英語わからないところあって、」


「あっそ。じゃ、いい」


「え、衣月くんっ!?」


一緒に来てくれると思ってた亜矢乃の拒否。


確かにサボる子じゃないから、当たり前なのかもしれない。


だけど、衣月は自分よりも中村を取ったのが気に入らず、ひとりクラスを出た。


「あーぁ。亜矢乃、追いかけなくていいのかー?」


「え。でも、授業…」