お前のすべてを愛してやる【完】

勉強が始まってしまえば、衣月に言われた言葉なんか忘れるほどに集中していた。


そして中村の教え方は、丁寧ですごくわかりやすかった。


亜矢乃が少しでも首を傾げれば、イラつくこともせず笑顔で教えてくれる。


「じゃあ、次ね……」


こうして中村のわかりやすい勉強は、チャイムが鳴るまでミッチリ教えてもらった。


「ありがとう、中村くんっ。すっごく、わかりやすかったよ」


亜矢乃は目を細め、微笑んだ。


これに対し、中村も笑う。


「神崎の覚えがいいんだよ。またわからないことあったら、なんでも聞いて?」


「うんっ」