お前のすべてを愛してやる【完】

急に話が変わったことに、亜矢乃は首を傾げた。


すると、中村が吹き出した。


「神崎って、カワイイね。数学だよ。点数あまりよくなかったんでしょ?」


「……あ、うん」


亜矢乃は、慌てて頷き、わからないところを聞こうとするも中村が言った〝カワイイ〟に、かなり動揺していた。


「亜矢乃、なに顔赤くなってんだよ。なに、オレより中村がいいわけ」


「えっ、どうしてそうなるの…」


確かに、顔は熱くなったけど、異性にあまり言われないから恥ずかしくて……だったのに。


だからって衣月くんがスキなことは、変わらないのに…。


「ほら、勉強教えてもらえよ。大好きな中村くんに」