お前のすべてを愛してやる【完】

「エロイことも考えてるんだ…」


「いや、それはオトコなら考えんだろ」


その言葉を受け、ゆっくりと今度は中村を見る。


「ん?ボク?ボクはねぇ、1番は家族のことを考えてるかなぁ。妹がいるから、毎日心配なんだ。その次に愛犬かな。で、最後に勉強かなぁ」


「わ、ワンちゃん飼ってるの…?」


「うん、見る?」


「うんっ」


〝愛犬〟というワードにすっかり亜矢乃は中村に、心を開いてしまった。


「あーぁ、衣月取られたなぁ」


「るせぇよ。なにが、家族・犬・勉強だ。あいつこそ頭ん中、オンナの裸だらけだゼッタイ」