お前のすべてを愛してやる【完】

「亜矢乃…」



下から見上げた衣月。



その艶っぽい声、色っぽい目に亜矢乃はドキリとした。



「ここは…?」



そう言って、人差し指で亜矢乃の唇を軽く押した。



「された…?」



衣月の言葉に、亜矢乃はフルフルと首を横に振った。



「そっか…。ならさ、俺もらっていい?つか、もらうわ」



宣言されたと思った瞬間、グイッと亜矢乃の頭を引き寄せ、そのまま唇を奪った。



……っ!!



亜矢乃は大きく目を開き、そして見てしまった。



衣月くん…、泣いてる…?



どれくらいの間、唇を重ねていただろう。



唇を離すと、衣月が口を開いた。