お前のすべてを愛してやる【完】

【ありがとう。それから、このことは衣月くんたちには言わないでほしいの。声が出ないのバレたくないんだ…。とりあえず、今日は具合悪くなって帰ったってことにしてほしい…】



【え?うん、分かったよ。言わない。言わないけど、バレるんじゃないの?】



【大丈夫。衣月くんとは、終わりにするから】



【え?】



【ごめん、真琴。何も言わないで…】



【亜矢乃…】



【大丈夫だから】



【亜矢乃が決めたことなら…】



【うん、ありがとう!】



こうして二人のメールは終わった。



あとは衣月くんにメールしないと…。



そう思うのに、指がなかなか動いてくれなくて…。



一文字一文字、ゆっくり文字を打った。



【衣月くん、ごめんね。もう衣月くんのこと、好きじゃなくなったの。だから、別れてください。今まで楽しい時間を、ありがとう。亜矢乃】



震える指で送信を押した。