お前のすべてを愛してやる【完】

村上にもう一度頭を下げ、達哉の車で亜矢乃は家に帰った。



「本当に、いいのか?」



達哉に聞かれ、亜矢乃は頷いた。



「分かった。じゃぁ、おばさんたちによろしくな」



また亜矢乃が頷き車から降りると、手を挙げてから帰って行った。



ガチャリとドアを開け、靴を脱ぎ、リビングへと入る。



「やだっ、亜矢乃!帰ったんなら、ただいまくらい言いなさいよ」



ゴハン支度していた美和がキッチンから驚きの声をあげた。



もし声が出たら、〝ごめんごめんー!!〟なんて笑いながら言えるのに、それができない。



達哉に言われたのは、このこと。



〝おばさんに話そうか?〟と、いうのを断ったのだ。