お前のすべてを愛してやる【完】

【うん、大丈夫】



それでも亜矢乃は笑い続けた。



「大倉には黙ってるのか…?」



村上が入ってきた。



【はい。言わないでください】



「神崎が言うなら…」



村上は渋々納得した。



「じゃぁ、何かあったらいつでも来てね?」



三宅の言葉に亜矢乃は頷き、部屋を出た。



「亜矢乃、今日は送ってやる」



達哉の言葉に目を丸くした。



「色々あって、疲れただろ」



やっぱり、達兄は優しい。



昔からそう。



何があっても、わたしを一番に優先してくれて自分のことは後回し。



【ありがとう】



断っても〝送る〟っていうのが分かるから、亜矢乃は素直に受け入れることにした。