お前のすべてを愛してやる【完】

【ご迷惑をおかけしました…】



「何、言ってんだよ。迷惑かけたのはウチのクラスの奴だ。神崎が謝ることないぞ」



村上は眉を八の字にした。



「つーか、神崎。どうして文字打ってる?」



村上の言葉に亜矢乃はピクリと反応し、一度呼吸してから文字を打ち二人に見せた。



【なんだか、声が出なくなっちゃったみたいで…】



汗がタラリと垂れている絵文字。



村上も、達哉も息を呑んだ。



「亜矢乃…。全然出ないのか…?」



恐る恐る聞いた達哉にコクンと頷き息を〝はぁーっ〟と出し、出ないことを伝えた。



「村上先生…」



「とりあえず、カウンセリング室ですかね…」



そうして亜矢乃は達哉に支えられ、屋上を後にした。