お前のすべてを愛してやる【完】

「ねぇ、あなた。衣月くんのなに?」



また繰り返された。



ここは嘘を付くべきか。



でも嘘を付いたところで、何も変わらないような気がした。



「お付き合いしてます…」



小さな声で言えば、女の眉がピクリと動いた。



マズイ、と思ったのも束の間。



「あなたたち、今すぐここでヤって」



え…?



ヤるって、なに…?



わたし、何されるの…?



体がゾクリと震えあがった。



怖い…。



衣月くん、怖いよぉ…。