お前のすべてを愛してやる【完】

「あ」



「ん?亜矢乃、どうかした?」



小さく声を出すと、真琴が気付いた。



「衣月くんにタオルと飲み物用意するんだった」



それは開始前に衣月から頼まれていたのだ。



「すぐ戻るから、真琴。わたしの分まで応援してて!」



「はぁい、分かったよー」



真琴の言葉を最後に、亜矢乃は席を立ち教室へと向かった。



「あー、もう。一年は4階とかホント、ツラすぎるっ」



一人でブツブツ言いながら、F組へ向かった。



―ガラガラッ―



当然だが、誰もいない。



自分の机まで行き、鞄からタオルを取り出した。