お前のすべてを愛してやる【完】

「ほら、始まるよ?」



「うん…」



亜矢乃の言葉に、渋々返事をしコート内に注目した。



「はじめっ!!」



〝ピッ〟と笛が鳴り、ボールを受け取ったのは信。



一人でドリブルをし、相手を次々と抜かしていく。



「信くん、カッコイイ!!」



真琴はもう怒っていなくて目が完全にハートになっていた。



「衣月!」



「おぅ」



ゴールちょい手前で衣月にパスを出すと、そのままダンクし、すぐに点が入った。



「衣月くんもカッコイイ…」



亜矢乃が見とれていると、衣月と目が合った。



「……っ」



亜矢乃が驚くと、衣月はニッと笑った。